どうも。会田です。(@saku5433)
「今を戦えないものに、次とか来年を語る資格はない。」とロベルト・バッジョは言いました。
「明日からがんばろう」という発想からは… どんな芽も咲きはしない…! 明日からがんばるんじゃない….今日….今日だけがんばるんだっ….! 今日をがんばった者….今日をがんばり始めた者にのみ….明日が来るんだよ….! とカイジの大槻班長は言いました。
そうなんです、僕たち人間は怠けものです。少しでも気を抜けば無意識に楽をしようとします。でも、それじゃあ明日は来ないんです。今を戦える者、今この瞬間に勝てる者にだけ明日は来るのです。
今回は行動力について。怠け者の僕たちが、どうすれば無理なく行動力を高めることができるのか説明します。
目次
1.行動力の本当の意味
【行動力】
何かを思い立った際に、実際に行動を起こし、それを実現する力。または、そうした実現に向けて行動する勇気や度胸などのことを幅広く指す表現。
※Weblio辞書参照
辞書によると、行動力とは実際に行動したり、目的を実現するために行動することを言うようです。しかし、僕は思います。確かにすぐに行動する人を、世の中では行動力があると言います。が、本当にそれは正しいのか?
と言うのも、行動したのはいいけれど完璧を目指すあまり途中で諦めたり、すぐに別の行動を始めたりする人があまりにも多いから。こういう人達を行動力があると言えるのか?僕からすると、中途半端な人にしか思えません。では行動力の本当の意味とは?
「行動し最後までやり切る力」
これを行動力と言います。どんな行動も終わらせなければ、次に繋がるフィードバックを得ることができません。フィードバックが得られなければ、それが本当に効果があったのかも検証もできません。もちろん、効果のない間違った行動をしている場合はすぐにやめて、正しい行動をする必要があります。
ちなみに、行動に関してはFacebookを作ったマーク・ザッカーバーグもこんな名言を残しています。
Done is better than perfect.
(完璧を目指すより、まず終わらせろ)
文字通り。「まず終わらせること」が重要。しかし、多くの人が「今の状態では人に見せられない」「この状態では相手は納得しない」など、起こりもしてないことを勝手に想像して、完璧を求めようとします。
少しでも早く終わらせてフィードバックを得ることができれば、フィードバックを求めた数の分だけ質を上げることができます。ここをきちんと理解しなければ、いくら行動しても結局は中途半端に終わり何も得ることができません。
2.行動力を高める方法
行動力を高める方法を説明する前に、行動力がある人と行動力がない人の違いについて理解が必要です。まず行動力のない人は、モチベーションに頼って行動しています。人間である以上、常にモチベーションを高く保つことはできません。だから行動の質にバラつきがでてしまうのです。一方で行動力がある人は、行動するための仕組みを持っています。モチベーションに頼ることがないため、行動の質にバラつきができることはありません。
つまり、行動するための仕組みを持てば、誰でもモチベーションに頼ることなく行動力を高めることができるわけです。行動するための仕組み作りは大きく4ステップです。
Step1.正しい目的を設定する
Step2.行動目標を設定する
Step3.障害を想定しておく
Step4.対策を決めておく
この4ステップで仕組みを作っておけば、モチベーションに頼らず行動することができます。
Step1.正しい目的を設定する
行動の先には必ず目的が存在します。目的のない行動は存在しません。そして、その目的は正しい目的なければ機能しません。正しい目的を設定する方法はこちらの記事に詳しく説明しています。
→目的と目標の違い|ビジネスで目的を達成するための正しい考え方
Step2.行動目標を設定する
行動力のある人は行動目標を設定し、行動力のない人は結果目標を設定します。この2つの違いは下記の通りです。
【行動目標】
行動目標とは、行動に対する目標です。例えば、「毎日1記事ブログを書いて公開する」というのが行動目標で、行動にフォーカスしているのが特徴です。
【結果目標】
結果目標とは、結果に対する目標です。「今月は100万円稼ぐ」というのが結果目標で、結果にフォーカスしているが特徴です。
行動目標の良い点は、何をすればいいのか明確で難易度が低いこと。結果目標は、結果こそ明確ですがそのために何をすれば不明確のため行動に移しづらいわけです。
行動目標を立てるポイントは「数字」を設定することです。数字を設定することで、日々の行動目標を達成しているか基準ができます。逆に数値の設定がなければ、その場の雰囲気やモチベーションに流されてしまい、「明日から頑張ろう」という気になってしまいます。
Step3.障害を想定しておく
行動していると必ずと言っていいほど障害が発生します。そして、その障害があなたのやる気と行動力を奪い目的達成を阻む大きな壁となります。これらを、行動前にあらかじめ想定しておくことで、障害が発生した時に適切に瞬時に対応できるようにします。つまり障害が発生することを前提で考えましょう。
Step4.対策を決めておく
Step3.の続きになります。障害に対する対策を予め決めておきます。対策を決めておけば、行動のスピードは落ちても滞ることはなくなります。では、具体的にどのような点に注意して対策を立てておけばいいか。次の点を中心に障害を想定し対策を決めます。
内的要因(感情、思考、行動)
やる気が出ない、解決策が見つからない、時間がないなどの内的要因は、比較的対策を決めやすいため、自分の過去の傾向や正確から、対策を決めておくとスムーズに対応できます。
外的要因(環境、他人)
外的要因は自分でコントロールできないことが多く障害が発生しやすい傾向があります。どうすれば環境を変えられるか、どうすれば人を動かせるか(あらかじめ相談したり、根回ししたり)など事前にしっかりとリサーチし対策を決めておくことがカギとなます。また、外的要因は解決に時間が掛かる可能性が高いため、時間の余白をあらかじめスケジュールしておくことも大切です。
3.最後までやり切る方法
冒頭で説明した通り、正しい行動力とは「行動し最後までやり切る力」です。最後までやり切れるかどうかは、個人の“想い”に繋がるところが大きいのが事実です。そして“想い”を育てるには行動することが現時点ではもっとも効果的な方法であることも事実。
つまり、結局のところすべての起点は行動から始まるということ。行動するから“想い”が育ち、想いが育つから最後までやり切れるのです。
また、行動することはセルフイメージを高めるのにも有効です。こちらに関してはこちらの記事で詳しく説明しています。
4.本当に行動力を高めることができるのは強い動機
行動力とは、単に「動くこと」ではありません。それは、特定の目的のために計画的に、意味のある行動をとる能力を指します。その背後には、強い「動機」が存在するのです。
想像してみてください。もし頭に銃を突き付けられ、今から1ヵ月以内に特定のタスクを完了しないと家族が酷い目にあうと言われたら、どれだけの行動力を発揮できるでしょうか。きっと、あなたはそれまでの自分が考えもしなかった速さと集中力で行動するでしょう。これは、生命を脅かされるほどの強烈な「動機」が背後にあるからです。
ここから分かる通り、行動力を最大限に引き出す鍵は「動機」にあるっわけです。目的や目標に対する情熱や必要性を感じることで、自然と行動力は増していくものです。もし、行動を起こすのに困難を感じるなら、その背後の動機を見直す必要があるでしょう。結局、行動する理由が強ければ、行動力も高まるのです。
5.まとめ
行動力の高い人と行動力の低い人の違いは、仕組みがあるかないかの差です。感情やモチベーションに頼っている限り行動の質を担保することは難しいでしょう。しかし、行動を高めるための仕組みを作ってしまえば、誰でも行動の質を高めることは可能です。
もしあなたが、なかなか行動力を高めることができないと感じているなら、この記事で紹介した仕組み作りを試してみることをお薦めします。行動力を高めるために、あなたはまず何からはじめますか?