ピラーページとはいわゆる「まとめページ」。あるトピックについて、その1ページで網羅しているようなページです。トピックの内容を網羅していながら詳細は内部リンクにて別ページで解説するかたちを採るため、「柱」の意味を込めて「ピラーページ」と呼ばれます。そしてピラーページとピラーページを補強する「クラスタページ」でサイトを構成することにより、サイト全体で順位上昇を狙う戦法を「トピッククラスター戦略」といいます。
目次
トピッククラスター戦略の概要
トピッククラスター戦略の概要を紹介します。トピッククラスター戦略では内部リンクでピラーページとクラスタページをつなぎ、ユーザビリティとクローラビリティの向上を狙う点がキモとなります。
とくに「ビッグワード」と呼ばれるボリュームの多いキーワードや1語のみのキーワードを攻略する時、競合が激しいためひと記事だけで検索上位を取るのはほぼ不可能です。
そのためまずは複数の関連する(2語以上で検索ボリュームの少ない)ロングテールワードを攻略する必要があります。ロングテールワードで検索上位を取った記事から内部リンクをビッグワードの記事(すなわちピラーページ)へ送ることで、ピラーページも検索上位を取りやすくなるのです。
またピラーページが上位表示されることで、
- ピラーページに訪れる検索ユーザーが増える
- 検索ユーザーはそれぞれが詳しく知りたい部分だけ、リンクをたどりながら読み進められる
- ピラーページによって検索ニーズを満たす検索ユーザーが増える
- Googleは検索ニーズを満たしたユーザーが多いページの検索順位を上げる傾向がある
- ピラーページの検索順位UP
という流れにより、トピッククラスター戦略をしていない他の上位表示サイトに差をつけることができます。
ピラーページの作成方法
ここからピラーページの作り方を紹介します。
トピックを選定し、ピラーページの構成を練る
まずはトピックを決めます。たとえばWebマーケティングの会社であれば「SEO」「ステップメール」「MEO」などがトピックとなります。そして決めたトピックをキーワードにピラーページの構成を作成しましょう。このとき大切なことはそのトピックの関連項目を網羅する、ということです。関連キーワードツールやLSIキーワードを参考に、なるべく網羅するようページ構成を作成しましょう。
ビッグワードの記事内で扱いきれない内容を別記事で扱う
ビッグワードの記事内で扱いきれない内容を別記事で扱うようにすると、自然に内部リンクを張ることができます。ビッグワードのSEOでは基本的に網羅性を重視する必要があり、ビッグワードの記事はどうしても分量が多くなりがち。
しかしあまりに長い記事だと検索ユーザーの利便性を損ねるため、ある程度の分量に抑える必要があります。そこで記事内で語りきれない内容を別記事で扱うことで、記事の分量を抑えつつ検索ニーズの網羅が可能となります。
切り分けた記事から記事作成をする
ビッグワードの記事よりも先に、切り分けたロングテールワードの記事から記事作成をはじめましょう。もちろんビッグワードの種類にもよりますが、ビッグワードの記事のみで内容が完結できない場合はロングテールワードから記事作成を行い、ある程度記事数が出揃った状態でビッグワードの記事コンテンツを内部リンク込みで公開したほうが、より効果的です。
ピラーページでアクセスアップを
ピラーページでトピッククラスター戦略を採ることによって、
- 「同じような内容でキーワードをすり替えただけ」の記事を書かなくなるのでサイトが整理される
- 読者がサイトの中で目的のページを発見しやすくなる
- 従来のロングテールキーワードを狙うだけの記事と比べ、計画的に内部リンクを貼れる分、回遊率が上がる
などの理由でアクセスアップしやすくなります。キーワード選定だけのSEOも効きづらくなっている2020年現在、ぜひピラーページを柱とするトピッククラスター戦略にチャレンジしてみましょう。