20:80の法則とは「結果の80%はたった20%の原因から引き起こされる」という考え方です。
- 2:8の法則
- ニハチの法則
- パレートの法則
などといろいろな呼び方がありますが、どれも言いたいことは同じで「重要な20%を見極めてリソースを割くべき」ということです。ちなみに20:80という数字がすべての事例に当てはまることはありません。ゴロはよくなりますが、そもそもぜんぜん違う数字である「結果」の80%と「原因」の20%を足して100%にする必要はないのです。
この数字の部分だけをピックアップして「20:80の法則はデマだ」という人もいますが、この指摘はズレています。「(とくにリソースが限られていればいるほど)重要な部分にこそフォーカスすべきだよね」という教訓のようなものなので、20:80という数字は単なる経験則と考えましょう。
20:80の法則の例
20:80の法則はいろいろなところでいろいろな例が取り上げられていますが、ここでは『楽して幸福を手に入れる80対20の法則(リチャード・コッチ著、高速裕子訳、CCCメディアハウス)』から5つの例を紹介します。
- 5人でポーカーをすると、そのうちの一人、つまり20パーセントが、掛け金の80パーセントを取って勝つことが多い。
- 大型小売店では、店員の20パーセントが売上の80パーセント以上を稼ぎ出している。
- 企業では、顧客の20パーセントが利益の80パーセントを生み出している。たとえばカナダのトロントに本店があるロイヤル・バンク・オブ・カナダが顧客ひとりひとりの利益への貢献度を調査したところ、顧客の17パーセントが、利益の93パーセントに寄与していた。
- スターの20パーセントが、スポットライトの80パーセントを独占している。作家の20パーセントが、ベストセラーの80パーセントを生み出している。
- 科学者の20パーセントが、科学上の画期的な発見・発明の80パーセント以上を生み出した。いつの時代も、発見や発明をするのは一握りの科学者だ。
20:80の法則を活用する方法
ここからは、20:80の法則をマーケティングに活かす方法について解説します。とはいえ「20:80の法則における20を探してそこに集中しましょう」という論調は語られ尽くしていますので、このページでは「パレート図」について解説します。パレート図を用いてどこから・どの順番で取り掛かるのがよいのかを数字でみていきましょう。

パレート図とは数字が降順(大→小)に並べられた棒グラフと、要素ごとの累積比率を表した折れ線グラフの2つのグラフで構成されたものです。
上の図は私が簡易的にエクセルにて作成したパレート図です。
流入が多いキーワードを抜き出して「どのページから収益化を考えるのが最も効率がよいか」を可視化するための手順を解説します。
パレート図の作り方

この表を作成してグラフにする流れでパレート図を作成します。
データの入力

まずはこちらのように表の見出しを入力しましょう。

次にデータを入力して、最下行に合計を入力します。後に並び替えるので、この段階では降順に入力する必要はありません。

なお合計はエクセルのSUM機能(ホームタブ→編集リボン)を用いると簡単です。

表が完成したら、表を選択して「フィルターボタン」(データタブ→並び替えとフィルターリボン)を押しましょう。

PV数(PV)のマスに▼のマークが表示されるので、
- フィルターのマークをクリック
- 合計の数字が出ている部分のチェックを外す
- OKをクリック
- 再び▼マークをクリック
- 降順をクリック
の順で表を並び替えます。
累計比率を計算する

次に累積比率を入力します。一行目は比率を入力します。
比率は、比率=行のPV数÷全体のPV数×100
で求められます。
またエクセル上では参照する「全体のPV数」の欄を固定するため列のアルファベットを「$」で囲み「$C$10」としています。

ここから少し複雑ですが、二行目以降は一行目からその行までの累計の比率を求めて入力します。
つまり二行目であれば、=(C3+C4)/$C$10*100
ということです。

最終行では、(C3+C4+C5+C6+C7+C8+C9)÷$C$10×100=100
となり、累計比率の列が100%となります。
グラフの作成
表が完成すればあとはグラフを作成するだけです。

図の要領で、表を選択したのち「挿入」タブ→「グラフ」リボン内の「組み合わせグラフ」を選択します。パレート図には真ん中の「集合縦棒-第2軸の折れ線」を選択しましょう。最後にグラフを見やすいように整えて完成です。

この場合、「SEO とは」と「キーワード選定」で80%の流入があるので、これらのキーワードから流入するページから収益を上げる方法について考えるのが収益増の近道、ということになります。
20:80の法則が成り立っている理由を考えることも重要
20:80の法則はあらゆるビジネスで起こっている事象のばらつきを示すものです。なにかの問題を解決するとき、事象を整理して20:80の法則を探してみましょう。
また法則を発見して優先順位を決めるだけでなく、「なぜこの法則になっているのか」と考える視点も重要です。上の例でいうなら、「2つのキーワードで80%の流入を得ている状態は危険。2つのキーワードからの収益化を考えつつ、他のキーワードの順位も上げなくては」と考えることで「ただ法則を知っている」だけのライバルに差をつけることができるでしょう。