こんにちは。しゅうさくです。あなたは因果関係と相関関係の違いにて理解していますか?今回は
因果関係と相関関係のそれぞれの意味と違い、そして因果関係の見つけ方について詳しく、わかり易く説明しています。
もし、ビジネスを成長させたい未来を予測したいと思っていたら、ぜひこの記事をご覧ください。参考になるはずです….
1.因果関係と相関関係
因果関係と相関関係はよく使われますが、この2つの違いを理解しているでしょうか。似てるようで全く別物ともいえます。では、具体的にどう違いうのか?それぞれの意味を詳しく説明していきます。
1-1.因果関係
「A ⇒ B」
因果関係とは、原因と結果の関係を表してます。原因があり結果が生まれるという関係です。時間の流れは「原因」→「結果」という順に流れます。「A」という原因が起き、「B」という結果が出ます。その逆はありません。
例えば、「営業したから売上が上がる」という関係は成立しますが、「売上が上がったから営業をする」という関係は成立しません。これは、営業活動をして顧客を増やしたから、その結果として売上が上がるという関係です。しかしその逆で、何らかの原因で売上が上がったから営業をしよう、とはならないわけです。
1-2.相関関係
「A ⇔ B」
相関関係とは、2つの事象が密接に関わり合っていることをいいます。つまりAとBのどちらか一報が変化すると、もう一報も変化するという関係です。因果関係とは違い、「A ⇒ B」という順序があれば「B ⇒ A」という順序も存在します。また、これら2つが同時に起こることもあります。
例えば、お店に来店する頻度が高い人ほど、年間の購入金額が高いという場合です、「来店頻度が高いから、年間の購入金額が高い」と言えますし、「年間購入金額が高いから、来店頻度が高い」というのも言えます。
2.それぞれの違いが重要な理由
因果関係と相関関係は混同しがちですが、違いを理解することは重要です。なぜなら、一見すると相関関係にあるように見えて、実際は「鶏とたまご」のような因果関係になっている可能性もあるからです。
例をあげると、「利益が出ないから人が雇えない」なのか「人が雇えないから利益が出ない」なのかという場合です。
上の図を見てみましょう。こちらはそれぞれの関係性を表した図です。因果関係があれば必ず相関関係があります。しかし、相関関係があるからといって因果関係があるわけではありません。
ポイントは相関関係よりも因果関係を見つけることです。単なる相関関係を見つけただけでは、どのような施策を打てばいいかわかりません。しかし、因果関係を見つけることができれば、次に何をすべきかが見えてきます。
間違っても相関関係を因果関係と捉えないよう注意しましょう。
3.因果関係の見つけ方
私たちがこれらの因果関係と相関関係をビジネスで活かすには、どうすればいいかを説明します。先ほども説明し通り、物事の因果関係をみつけることができれば、先の予測や次に何をすべきか施策を打つことができます。
例えば、Webサイトに訪れるユーザーの属性や訪問日時等がCVと因果関係にあれば、Webサイトの仕様やコンテンツ内容を今後どう改善していけば、より高いCVRを出すことが可能です。
因果関係を見つけるもっとも簡単な方法は、いま起きている問題を掘り下げる方法です。問題自体はあくまで表面上の事象です。しかし、その事象を深く掘り下げることで原因に辿り着くことが可能です。この時に活用するのが「Why?」という思考です。この「Why?」を何度も繰り返すことで、全く関係ないと思っていたところに因果関係があることを見つけることができるのです。
「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉について考えてみたいと思います。この言葉を紐解くと次のようになります。
風が吹く → 砂が舞い上がる → 砂が目に入る → 目が悪くなる人が増える → 目が見えないので三味線を弾いて生計を立てる人が増える → 三味線が売れる → 三味線には猫の皮が必要 → 猫が捕られる → 猫が減るのでネズミが増える → 桶がかじられる → 桶が売れる
結果、桶屋が儲かる。
「意外なところに影響がでる」という意味です。さすがに現代で、このようなことが起きるとは思えませんが、因果関係を表している代表的かと思います。
4.結論
因果関係とは原因と結果。相関関係は2つの事象が密接に関わっていることです。このような関係で重要なのは、因果関係を見つけることです。なぜなら、因果だけが未来を予測することができるからです。そして、この因果関係を見つけるには、いま起きている問題を「Why?」というツールを使って深く深く掘り下げることで発見することができるのです。
ビジネスの成長は、因果関係をどれだけ見つけられるかです。ぜひ、あなたのビジネスに潜む因果関係を1つでも多く見つけてください。