こんにちは。しゅうさくです。(@saku5433)
同じことを学んでいるのに、人によって結果に差がでるのはどうしてだろう?あなたはそう思ったことはないですか?
今回は、同じ話を聞いたり同じことを学んでも、他人と圧倒的な差をつけて結果を出す方法をお伝えしようと思います。
1.“1を聞いて10を知る”の意味
【1を聞いて10を知る】
物事の一部を聞いただけで全部を理解できる。
賢明で察しのいいことのたとえ。
参照:weblio
1つ聞いただけ物事のすべてを理解することができるという意味で、頭がいい人に使われる言葉ですね。この言葉は、中国の孔子に由来しているそうです。
まぁ、いつの時代にも頭のいい人がいるもので、仕事でお会いする人の中にも少し話をしただけで全て理解してくれる人はいます。そして、そういう人は話が早いし仕事もスピーディーに進むのでやっぱり楽なんですね。
とは言え、“1を聞いて10を知る”なんて凡人には到底真似できない….
と思っていませんか?
この“1を聞いて10を知る”というのは特別な才能や頭の良さに関係なく、訓練次第で誰でも身につけることができるんです。ただ、この事実を知らないから、“1を聞いて10を知れる”人のことを天才のように感じちゃうんですね。
では、具体的に“1を聞いて10を知る”とは、どういうことか。そして、どうすれば身につけられるのかは、この後から説明しますね。
2.“1を聞いて10を知る”正しい方法
1を聞いて10を知れる人は、物事を関連付けられる人です。一見すると何の関係もなさそうなものでも、それらを関係付けると新しいものが見えてきます。そう、“プリンに醤油をかけるとウニの味がする”のように….
つまり“1を聞いて10を知る”ことができる人の頭の中には、ネットワークが出来ているんです。ちょうどこの図のような感じです。

ネットワークが出来上がっている人は、“〇”という話を聞いた時に、▲と★と■と関連付けて話を聞くことができます。だから、“〇”だけ聞いても、その話の全体が理解できるわけです。
しかし、ネットワークが出来上がっていない人(普通の人)は“〇”という話を聞いても、“〇”でしか理解できないんですね。同じように、▲や★の話を聞いてもそれぞれを単体として捉えているので、全体を理解できないわけです。
そして、これこそが“1を聞いて10を知る”の正体です。この仕組みを理解すれば、生まれ持った才能や頭の良さは関係ないことが理解できると思います。
ネットワークが出来れば、話を聞いても周辺情報を繋げることで全体を理解できます。そして、この関連付けが上手くできればできるほど、より多くのモノとより深く結びつけることができます。関連付けにはそれぞれ、点、線、面、立体という段階があります。
ここから先は、それぞれの段階について詳しく説明します。
2-1.点
点とは、物事をそのまま捉える方法です。例えば、「競合Aがネット広告を出したら過去最高の売上を記録した」という話を聞いたとします。すると、その話を聞いて「自分達もネット広告をだせば売上が上がるはずだ!」と考える捉え方です。
その事象が起きた本質を考えず、物事の表面だけをなぞるような考え方です。これでは、頭の中にネットワークは構築されません。いつまでたっても物事の表面しか捉えられないです。
2-2.線
点と点を結びつける捉え方です。「競合Aはネット広告で、競合Bはチラシを出して過去最高の売上を記録した」ということは、顧客はこの業界のこの商品について認知が少ないだけで、需要はまだまだある!という捉え方です。
Aという要素とBという要素を結び付けて考える方法です。
2-3.面
面とは、線と線を組み合わせた捉え方です。この段階では、一見何の関係もなさそうな情報も関連付けて考えることができます。先ほどの例の続きになりますが、「競合Aはネット広告で、競合Bはチラシを出して過去最高の売上を記録した」という情報に、「世界的に原油が高騰しているので、顧客が使っていたもともとの商品の値段が上がっている。だから、その代わりとなり、コストの安い商品が売れているのか」という具合です。
ここまで考えられる人は、ほぼ間違いなくビジネスで成功している人です。なぜなら、多くの人が点まで。それ以上でも線までだからです。
2-4.立体
最後に立体です。立体は、面と面を組み合わせた捉え方ができる状態。この状態は、未来が見えているといっても言い過ぎではありません。これまで得た点、線、面の情報に加え、“あの人ならこういう根拠を元にこう考えこう行動するだろう”と結論まで出せる人です。
自分だけの思考で結論を出すのではなく、自分よりも優れた人の考えや思考から、こうするだろうと考えるわけです。ここまで来ると、ひとりでも複数人と常に脳内会議しているようなもんです。自分で下す判断は、常に複数人と意見交換したうえで出されるものになるので、アウトプットの質がおそろしく高いわけです。
1つの話を聞いても、点、線、面、立体、それぞれの捉え方によって、聞いた話を1しか捉えれない人もいれば、10や20で捉えれる人がいるのも納得できますよね。
3.“1を聞いて10を知る”必要はない?
いまの世の中は恐ろしいほど速いスピードで変化しています。そのため、1のインプットから10のアウトプットを生むことは、AIやビッグデータなどテクノロジーが進化すれば必要なくなるかもしれません。なぜなら、機械が自動的に関連性のある情報や予測を出してくれるから。
ただ、どんなにテクノロジーが進化しても、人は思考を深めることをやめてはいけません。AIやビッグデータなどから出てくるものはあくまでデータです。そのデータが正しいかどうかを判断するのは人間で、それが正しく判断できなければ意味がありません。そのためにも人は常に思考を深める必要があります。
そして、“1を聞いて10を知る”という行為こそ、思考を深めるための最適な方法だと考えています。
4.結論
結局“1を聞いて10を知る”を可能にしているのは、日常の思考の深さが影響しているんです。何も考えずに、話を聞いている人は1しか得られないですし、自分が持っている知識や情報を総動員して話を聞いている人は、同じ話を聞いても多くのことを理解できるわけです。
そして、この“1を聞いて10を知る”ことは誰でも身につけられるものです。もちろん、そのためには、日頃から物事を関連付けて考える必要がありますし、常にアンテナを張って情報に敏感になる必要があります。でも、それをやるだけの価値は十分あると思いませんか?
あなたは、“1を聞いて10を知る”ためにまず何からはじめますか?