こんにちは。会田です。(@saku5433)
マーケティングってよく聞くけど、簡単に言うとどういうことなの?そんなふうに思っているあなたに、ズバッとわかりやすく解説しています。
マーケティングを正しく理解し活用できれば、驚くような効果が得られる半面、間違った理解をしていると、どんなに費用と時間をかけても失敗に終わります。そんな失敗、あなたにはしてほしくない…
そういう想いで解説しています。
目次
1.マーケティングとは
“マーケティングの理想は、販売を不要にすることである。マーケティングが目指すものは、顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるようにすることである。”
マネジメントの権威、経営学の父と呼ばれたP.F.ドラッカーは、「マーケティングとは販売を不要にすること」と言っています。簡単に言うと、「マーケティング=売れる仕組みを作ること」と言えます。
では、売れる仕組みとはどういうものなのか…「顧客が欲しいものを、欲しいと思っているタイミングで、見つけてもらうようにすること。」です。←ここ、すごく重要です!
多くの人がビジネスやマーケティングを難しいと感じているのは、ここの理解が不足しているからなんです。そして、売れないとか、集まらないといった問題も、ほぼほぼここが理解できれば解決できます。
まず売れないという問題ですが、これは顧客が欲しいものを作る。これができれば商品サービスは自然と売れていきます。モノが売れないのは、顧客が欲しいものを作っていないから。ただそれだけ。
そして集まならいというのは、顧客を集めようとするから。は?と思いましたか?そうなんです。多くの人が顧客を顧客を集めようとするんです。だから失敗します。正し方法は、顧客に見つけてもらう仕組みを作ること。
顧客が欲しいものを作る、顧客に見つけてもらう、この2つの共通点はすべて顧客視点で考えていることです。自分が売りたいもの、自分が得意なものではなく、顧客が欲しいもの。顧客を集めるのではなく、顧客に見つけてもらう。一見似通った文章ですが、視点が全く違うんですね。
2.ビジネス上の位置づけ
「マーケティングは大事。マーケティングこそがすべて!」という意見をよく耳にします。実際問題、マーケティングがなければ毎回、見込み客を集めないといけないし、売上拡大するのも難しいのは事実です。
ただ、マーケティングだけやればビジネスは成長するのか?と言われると僕はハッキリとNO!と言います。その理由は、ビジネスで成果に影響を与えるのはマーケティング以外にも重要な要素がいくつかあるからです。こちらの図をご覧ください。
これは、ビジネスの成果に対して影響力が大きいものを左から順番に並べています。ビジネスの成果に最も大きな影響力があるのは市場選定と商品サービスの価値(ビジネスアイデア)です。その次が収益構造。そして、ようやくマーケティングがきて、最後に効率化という並びになります。
ここでは簡単にしか説明しませんが、どんなに優れたマーケティングを行っても市場が商品サービスは売れませんし、収益構造が弱ければ集客をするほど忙しくなり利益は出ない状態となります。
もちろん、市場選定と収益構造が素晴らしければ、マーケティングを行うことによって、多くの人に価値を届けられるのでその恩恵も大きくなります。
3.マーケティングの全体像
マーケティングには基本的な流れがあります。ここではマーケティングで使われるもっとも基本的な流れ・全体像を説明します。大企業であろうと中小企業であろうと個人事業主であろうと、マーケティングの流れはほぼほぼこの形に収束します。もちろん、ビジネスの規模によってはこのプロセスを一部省くこともありますが…
市場機会特定 / 外部・内部環境分析
市場機会の特定とは、自社が狙うべき市場(売れるマーケット)を特定することです。
外部・内部環境分析とは、(強み・弱み)、外部環境(機会・脅威)を特定することです。これらを分析することで、今後の戦略や課題を明確にすることができ、ビジネスチャンスを見つけ出すことができます。
セグメンテーション / ターゲティング
セグメンテーションとは、顧客を分けることです。同じニーズを持つグループ毎に分けることで、それぞれのグループが求めているニーズ毎にアプローチすることができるわけです。
⇒セグメンテーションの意味と正しいやり方
ターゲティングとは、どの顧客層をターゲットにするかを決めること。“誰に売るか”というターゲティングが正しくできれば、売れないという問題は自然となくなります。
⇒ターゲティングとは、優良顧客を調査すること
ポジショニング
ポジショニングとは、簡単に言うと、自社のビジネスが顧客の頭の中でどういう位置づけをされているかです。同業他社と明確な違いが顧客の頭の中にあればポジションが明確になっていると言えます。
マーケティングミックス / 4P
マーケティングミックスとは、複数の視点やフレームワークを用い、マーケティングの効果を最大化させるための方法です。具体的な手法としてマーケティング4Pが用いられます。
4Pとは、価値を提供し顧客からお金をもらう手段であり、価値を具現化する方法です。「Product」「Promotion」「Place」「Price」の4つ頭文字からマーケティング4Pと呼ばれます。
⇒マーケティング4Pの意味|正しい使い方
実行と評価
マーケティングミックス/4Pで決めた施策を実行し、その結果を評価します。ここではPDCAのサイクルを回すことで、マーケティングの効果を最大化させることが狙いとなります。
4.知っておくべきマーケティング用語と正しい意味
ビジネスでは言葉の意味を正しく理解し使う必要があります。なぜなら、同じ言葉を使っているのに違う意味として捉えていたとしたら、成果や結果に大きく影響を与えるからです。ここでは、マーケティングを行ううえで必ず知っておくべき用語と、その正しい意味を説明します。
LTV(顧客生涯価値)
LTV(顧客生涯価値)=Life time valueの略で、顧客が生涯に渡って商品サービスを購入する金額のことです。1度きりではなく、何度も購入してもらうリピートされる仕組みをつくることでLTVを上げることが可能になります。
⇒LTVの意味とは? | LTVを向上させる最も簡単な方法
集客
集客とは優良顧客を集めることです。間違ってはいけないのが、「集客=人を集めること」という考え方です。自社の商品サービスに価値を感じてくれ、何度も購入してくれる人を集めることが本当の集客です。
差別化
競合他社と比べて、生産性や効率化を図りコストを抑えた商品を開発すること。また、同じような商品サービスの中で他社よりも優れた品質や機能、イメージをつくることで競争に巻き込まれないようにすることです。しかしこれらは、ものすごくコストがかかるため大企業が取る戦略と言われています。
個人事業主や中小企業は差別化をしてはいけません。体力が無くなりやがて自滅してしまうので。やるべきことは集中化です。まだ、誰も手をつけていない一部の需要に集中することがスモールビジネスが取るべき正しい戦略です。
ベネフィット
ベネフィットとは、商品やサービスから得られる「価値」です。顧客は商品サービスが欲しいのではありません。商品サービスを通して得られる未来の状態が欲しいわけです。美尻トレーニングをする女性は、トレーニングがしたいのではなく美尻を手に入れたい、もしくは男性からモテモテになりたいのです。
5.結論
これからマーケティングを始める人にとっては、何からはじめればいいのかわからない。やることが多すぎて困っている。という方も多いと思います。
そんな時は、「マーケティング=売れる仕組みを作ること」だというのを思い出してください。そして、そのためには「顧客が欲しいものを作る」「顧客が欲しいと思っているタイミングで、見つけてもらえるようにする」この2つさえ意識すれば問題ありません。
またビジネス全体でみると、マーケティングよりもビジネスモデル(収益構造)、商品サービス(価値)を決め創り上げることの方がはるかに重要です。本当にビジネスを成長させるのであれば、まずはビジネスモデル、商品サービスを見直しましょう。そして、その後にマーケティングを行うのが、正しいビジネスの構築方法です。
あなたはマーケティングを実行するために、まず何から始めますか?
PS.
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