こんにちは。会田です。自分の考えや直感などを上手く説明できず、モヤモヤしたことはないでしょうか。個人でも情報発信が当たり前となったいま、自分の考えや想いを言語化する力はこれまで以上に重要なスキルとなってきます。
なぜなら、いま存在する仕事の50%以上は今後AIに置き換わると言われ、自分の考えを発言できる人間は貴重な存在となるからです。指示された仕事ことしかできない、そんな人は今後ますます生きづらい時代となるのは確かです。
では、自分の考えを言語化するにはどうすればいいのか?誰でもできることなのか?この記事で詳しく説明していきます。
目次
1.言語化する方法
まずはじめに、言語化とは…
言葉で表現すること。感情や直感的なものを説明・伝達可能にすること。
by weblio
この記事を見ているほとんどの人は、普段の生活で自分の思ったことや感じたことを言葉で表現していると思います。しかし、会議などで意見を求められても自分なりの意見が見つからず、結局何も意見を言わず終わることが多いという人も少なくないはずです。
そんな人でも、自分の考えや思考を整理し言語化できる方法を紹介します。
以下、言語化のステップです。
Step0.自分なりの価値観を持つ
自分の考えを言語化するのが難しいと感じている人に共通しているのは、軸がないことです。軸とは自分の中にある価値観です。世の中をどんな価値観で見ているのか?どんな価値観で生活しているかが言語化のポイントです。
自分の価値観(基準)を持ち、その価値観を元に生活することで、言動に一貫性が生まれ自分の言葉に自信を持つことができます。薄っぺらなものではなく、自分の経験をベースとした価値基準を持って生活することを心掛けましょう。
Step1.事実を捉える
Step0の価値基準を持ったら、ここから言語化のプロセスです。まずは目の前の事実を捉えるようにしましょう。物事の多くには事実と意見が含まれます。正しく思考するためには、意見ではなく事実を事実として捉える必要があります。
人と会話したり記事や資料を読む時は、「これは意見なのか?それとも事実なのか?」を判断し、事実だけを捉えるようにしましょう。
Step2.抽象化する
事実を捉えた後は、それを抽象化します。抽象化とは、複雑なものをまとめてたりシンプルにし規則性やルールをみつけることです。Step1.で捉えた事実と世の中の似たような事例を複数並べて、そこに共通点を探しましょう。この共通点こそ、今回の言語化しようとしていることの本質となります。
Step3.自分の価値観をふまえ一言で表現する
抽象化し本質を捉えることができたら、Step0.の自分の価値観をふまえて一言で表現します。本質をとらえたとしても、そのまま言葉にしただけではただの真っ当なことをいっているだけでそこにオリジナリティはありません。
「本質としては○○だけど、自分の価値観では□□です。」
と一言で表現できれば、誰がきてもわかり易くかつ、オリジナリティのある自分だけの言葉で発言することができます。
2.言語化の重要性
言語化にはどのようなメリットがあるのか?言語化って本当に必要?ということを説明してきます。この続きを読めば、あなたもきっと言語化しなきゃ!言語化の能力を高めないとまずい!!と思うはずです。たぶん。
2-1.言語化できない人間はAIに置き換えられる
AIに置き換えらえるのは、スーパーの店員や企業の受付、バスの運転手などだけにとどまりません。AIの方が正確にこなせる、作業効率が上がる仕事も全て置き換えられます。
では、どんな仕事や人間がAIと共存できるのでしょうか?
ゲームクリエイター、映画監督、経営コンサルタントなどです。共通点は何でしょうか?AIは与えられた問題を解決したり効率化することは得意ですが、新しいものを生み出したり、問題を発見することは苦手です。
言語化は目の前にある事実を抽象化させ、自分なりの視点で問題を発見する能力です。AIには決して真似することのできない能力なのです。
2-2.言語化のメリット
言語化は、自分の言葉で人に伝える以外にも多くのメリットがあります。ここでは、言語化で僕自身が得られたメリットについて紹介します。
世の中の見え方が変わる
世の中の見え方が変わるとは、言語化のプロセスを通して世の中を見ることで本質を捉えることができるようになります。これまで何の関係もないと思っていた出来事が、本質的は同じだったと気付けます。つまり、いまよりも1段高い視点で世の中を見通すことができるようになるということです。
思考が整理される
自分の価値観を持つことで基準ができ、どんな場面でも納得できる判断が下せるようになります。一時の感情に任せて判断することがなくなるので、後で後悔することがなくなります。
考える力が身につく
事実を捉える → 抽象化する → 自分の価値観をふまえ一言で表現する。この一連のプロセスを繰り返すことで自然と考える力がつきます。もちろん、はじめは意識する必要があるため大変でしょうが、習慣化する無意識に言語化できるようになります。
3.言語化能力を鍛える方法
僕自身が普段からしているトレーニング方法を紹介します。
一言で表現する
本や記事など、何千文字もある文章を一言で表現するなら?という形で日頃から、要約する練習をするとよいです。また、仕事中も相手が話している内容や自分が作成している資料を一言で表現できないか?と考える癖をつけると言語化する力を鍛えられます。
高い視点から考える
視座を上げましょう。平社員の人は課長や部長、社長の視点で物事考えてみてください。全体が見通せるようになると、部署ごとの業務も全ては関連性があると気付くことができます。
4.結論
言語化とは、単に自分の考えや思考を言葉にするだけでなく、問題を発見したり思考を整理するためにも使える能力です。とは言え、言語化を使いこなすには日頃から意識して訓練する必要があります。
そのためには、まずはStep0.の価値観を持つことから始めてみてください。価値観を持つことで軸ができ、それだけでも自分の成長を感じられるはずです。価値観を意識して生活できるようになったら、物事の事実と意見を区別する。というようにステップバイステップで言語化に取り組むことをおすすめします。
ぜひ、言語化する習慣を取り入れてみてください。